白デレラ?? その1 [ドール]
ちょっぴり変わったおとぎな国のお話~~
はっじまるょ~(>ω<;
※もちろん、フィクションで脳内妄想、一時的設定モードのコントですよ?(笑
とある国の宝物庫の片隅に、その忘れられた鏡は存在していた…
そう…まるで、これから起こる惨劇を待ちわびたかのように、
闇の中でちっとも霞むことの無い鏡面で
外からの光を反射させていたのである。
宝物庫の扉を開けたる少女は、まばゆく光を放つ鏡に興味を持ち、
他にも存在する宝物に目もくれず、それを手に取っていた。
少女「凄く綺麗な鏡だわ…
何故こんな所に置かれたままだったんでしょ?」
少女…いや、この国の王女である音夢姫が、そう呟き鏡を凝らしてみようとした途端、
鏡全体が眩い光を放ち出し、辺り一帯を白い世界で埋め尽くした数瞬後、
鏡と、鏡を持った音夢姫と周りの風景は一点を除き寸分違わぬ状態へと戻っていた。
その違いである一点に音夢姫は声を掛けていた。
音夢姫?「あ…貴方は誰?」
問いかけられた一点は言葉を紡ぎ出していた。
一点「私は、鏡の精見習いですぅ…」
音夢姫?「鏡の精見習い?…とは何なの?」
見習い精霊
みらい「せ、説明するですぅ…
その鏡には精霊が宿っているですぅ、精霊は持ち主が尋ねた事柄を
答え返してくれる良い精霊なのですょ…
私、みらいは…それに伴ってお願い事などを補助する為に持ち主に遣わされている
『見習い精霊』なのですぅ」
その説明に納得したのか、音夢姫は鏡に向かい早速尋ねてみることにしました。
音夢姫?「ねぇ、鏡よ鏡?
この世で一番美しい者はだ・ぁ・れ?」
その問いに何の反応も無かった鏡が、しばしの時をおいてから、二,三度明滅したかと思うと、
鏡の写り込みが歪みだし、別の何処かを映し出していた。
謎の少女?「にゃん…(棒読み)」
音夢姫?「…ぇ?」
見習い精霊
みらい「どうやら、人…まちがい、だそうですぅ」
みらいのその言葉に、鏡が再び明滅し、別の人を映し出していた。
美しい少女?「ね~ぇ、ことりちゃんお洋服これで良いかしら?」
どうやら鏡の向こうでは姉妹がおめかしをしている最中であるらしい。
和気藹々とした雰囲気が鏡のこちら側へと伝わってくるせいか、はたまた別の理由か…
手鏡を手にした音夢姫はいらだちを隠せない口調で鏡に再度尋ねていた。
音夢姫?「鏡よ鏡!
では、この女性を除いて一番美しい者は、だ・ぁ・れ!?」
再び鏡は明滅を繰り返し、別の場所を映し出す…
謎の少女?「ニャン…(やっぱり棒読みw)
それかにゃ~ご?」
音夢姫?「もしかして…また、間違いなの?」
精霊見習い
みらい「そ…そぅみたいですぅ
でも、この方無表情なのにカメラ目線で、こちらに気づいてるのですぅ?」
みらいの言うとおり、カメラ目線で格好を付けている少女の姿が鏡にはしばらく映っていたが、
再び鏡面を歪ませ、別の人を映し出していった…
ことり「ところで、私はどう?
さやかちゃんばりに似合ってるかな?」
どうやら映し出された少女は先ほど映し出された少女…さやかの会話相手の様で、
和気藹々とした雰囲気の続きを音夢姫が鏡のこちら側から見ていた。
…が、しかし!
やおら立ち上がると、鏡へと怒張を含んだ声でこう告げていた。
音夢姫?「正しく美しい者を映しているの?
何度も違う人を映し間違えたりして、間違っているのではなくてっ」
慌てた鏡は全体を明滅させて何かを訴えかけていた。
今にも自身を地面へと叩きつけようとする音夢姫を諫める為であろうか…
その姿にみらいが慌てて音夢姫へと代弁していった。
見習い精霊
みらい「結果は、間違い無いそうですぅ~
ただ、途中で別の人が何度も映し出されたのは、その人が近くに居たせいかも?
と、主たる原因は鏡にも判らないそうですぅ…」
みらいが駆け寄ったあまりの剣幕に、怒りを多少収めた音夢姫は、
鏡に三人がどういう経緯で同じ場所にいるかという説明をするように問うた。
鏡は、その問いに答える様に、鏡面を再度歪めつつ光を放ち
音夢姫の意識を真っ白な鏡の世界へと誘っていった…
鏡の世界では、純白の衣を纏った二人の少女が映し出され、
意識だけの音夢姫にまるで字幕を見せるように文字が浮かび上がってきていた。
汝の問うた、美しき者と次に美しき者…とはこの二人。
名をことりとさやかと言う。
幼き身より親御の居ない生活を強いられ、二人で暮らしてきている。
そして、一昔前に森を彷徨っていた一人の少女。
名を桐葉と言い、それ以外の事を何も覚えていないというその娘を
ことりとさやかは快く迎え入れ一緒に暮らし始めたのである。
桐葉は、ことりとさやかが強要した訳ではないのに、
率先して掃除や食事などの家事をするようになっていったのだ。
今回もことりとさやかがお世話になっている城のパーティに呼ばれた事で
桐葉にも声を掛けたのであるが…
桐葉は遠慮したのか、家事が優先される事なのか判らぬが、
二人だけで楽しんできてくれと断っていたのだ。
そんな遠慮深い桐葉を二人は内心で、一緒に連れて行きたがりつつも
外面では、桐葉に心配させまいと、気丈に楽しい素振りを見せている…
こんな二人が美しい者でなくて、誰が美しい者だと言うのか!
そう、鏡の精が最後の字幕を表示し終えた後、
音夢姫の意識は現実へと戻っていった…
音夢姫?「へぇ~、そうなんだ。
…よし、それじゃぁ、こうすれば良いのよね。
ねぇ、みらいに少しお願いがあるの。近づいて少し耳を貸してちょうだい。」
なにやら、音夢姫にお願い事を囁かれた見習い精霊みらいは、
まず鏡の精霊にもして貰う行動事を、所作に乗っ取って組み入れ、
それを終えてから手渡されたかごを手に立ち上がっていた。
見習い精霊
みらい「何だか奇妙なお願い事ですけどぉ、
お願いされたですから、行ってくるですぅ」
みらいは手に持ったかごにいっぱい入ったトマトを持ちながら、
音夢姫の居る部屋から少し離れた階下で開かれているパーティ会場へと向かっていった。
階下のパーティ会場には、すでに大勢の来賓客や
国民を労う為に開催した主である王や大臣等国の重鎮達も参加しており、
その会場の隅に、ことりとさやかの姿を見つけることが出来た。
みらいは二人を見つけ、近づいてから二人に聞こえる程度の大きさで声を掛けた。
みらい「お二人さん、美味しいトマトは如何ですぅ?」
さやか「あら、可愛いお嬢さん。トマトをくれるのですか?」
ことり「熟れて真っ赤なトマト沢山だね…」
ことり「さやかちゃん、美味しそうだし貰おうよ?」
さやか「そうね…、でもことりちゃん。
私のことお姉ちゃんって呼んでっていつも言ってるのに…」
ことり「まぁまぁ、良いじゃない。
さやかちゃんはさやかちゃんなんだし…」
さやか「意味が分かりませんわ…
私は私って、それならお姉ちゃんって呼んでくれていい気がしますわよ?」
ことり「そんなこと寄り、ホントに真っ赤なトマトだよ!」
さやか「ホント、真っ赤なトマトですわね。
ふぅ、仕方ありません。今回はトマトで誤魔化されることにしましょうか…
何だかいつも、誤魔化されているような気がしますけれど、
気のせいにした方が良いのですよね。
だって、お姉さんですし…」
二人はそんな会話をしつつトマトを一口囓り、口の中に広がるちょっとした酸味と甘みを感じつつ、
喉の奥へとその一かけを飲み込んだ…
その直後
二人は苦悶の表情を浮かべることなく、力無くお互いが頽れる様にその場に倒れ込んだのです。
その姿を見て、慌てたのは二人の居た場所が会場の片隅で目立たない場所であった為、
音夢姫にお願いされるままにトマトを二人に食べさせるという
奇妙なお願いを実行した見習い精霊のみらい、ただ一人でありました。
もちろん、トマトに薬物が入っているなんて聞いて居なかったので、驚くのも当たり前です。
さらにことりとさやかが倒れ込んだ事を、彼女らの家に住んでいる桐葉が知るよしもなく…
そして、こんな劇的な状態で、物語はその2へ
続く~なのです。
タイトルから行くとこの展開は読めていたのでは無かろうかと思うわけですよw
でも、ここまででも楽しんで頂けたなら幸いです(>ω<b
とりあえず週末の予定入りますので、その辺りか週明けにでもストーリー編集したいと考えてますが、
その2で、どれだけ捻れるか…気合い入れて頑張ります(>ω<;
はっじまるょ~(>ω<;
※もちろん、フィクションで脳内妄想、一時的設定モードのコントですよ?(笑
とある国の宝物庫の片隅に、その忘れられた鏡は存在していた…
そう…まるで、これから起こる惨劇を待ちわびたかのように、
闇の中でちっとも霞むことの無い鏡面で
外からの光を反射させていたのである。
宝物庫の扉を開けたる少女は、まばゆく光を放つ鏡に興味を持ち、
他にも存在する宝物に目もくれず、それを手に取っていた。
少女「凄く綺麗な鏡だわ…
何故こんな所に置かれたままだったんでしょ?」
少女…いや、この国の王女である音夢姫が、そう呟き鏡を凝らしてみようとした途端、
鏡全体が眩い光を放ち出し、辺り一帯を白い世界で埋め尽くした数瞬後、
鏡と、鏡を持った音夢姫と周りの風景は一点を除き寸分違わぬ状態へと戻っていた。
その違いである一点に音夢姫は声を掛けていた。
音夢姫?「あ…貴方は誰?」
問いかけられた一点は言葉を紡ぎ出していた。
一点「私は、鏡の精見習いですぅ…」
音夢姫?「鏡の精見習い?…とは何なの?」
見習い精霊
みらい「せ、説明するですぅ…
その鏡には精霊が宿っているですぅ、精霊は持ち主が尋ねた事柄を
答え返してくれる良い精霊なのですょ…
私、みらいは…それに伴ってお願い事などを補助する為に持ち主に遣わされている
『見習い精霊』なのですぅ」
その説明に納得したのか、音夢姫は鏡に向かい早速尋ねてみることにしました。
音夢姫?「ねぇ、鏡よ鏡?
この世で一番美しい者はだ・ぁ・れ?」
その問いに何の反応も無かった鏡が、しばしの時をおいてから、二,三度明滅したかと思うと、
鏡の写り込みが歪みだし、別の何処かを映し出していた。
謎の少女?「にゃん…(棒読み)」
音夢姫?「…ぇ?」
見習い精霊
みらい「どうやら、人…まちがい、だそうですぅ」
みらいのその言葉に、鏡が再び明滅し、別の人を映し出していた。
美しい少女?「ね~ぇ、ことりちゃんお洋服これで良いかしら?」
どうやら鏡の向こうでは姉妹がおめかしをしている最中であるらしい。
和気藹々とした雰囲気が鏡のこちら側へと伝わってくるせいか、はたまた別の理由か…
手鏡を手にした音夢姫はいらだちを隠せない口調で鏡に再度尋ねていた。
音夢姫?「鏡よ鏡!
では、この女性を除いて一番美しい者は、だ・ぁ・れ!?」
再び鏡は明滅を繰り返し、別の場所を映し出す…
謎の少女?「ニャン…(やっぱり棒読みw)
それかにゃ~ご?」
音夢姫?「もしかして…また、間違いなの?」
精霊見習い
みらい「そ…そぅみたいですぅ
でも、この方無表情なのにカメラ目線で、こちらに気づいてるのですぅ?」
みらいの言うとおり、カメラ目線で格好を付けている少女の姿が鏡にはしばらく映っていたが、
再び鏡面を歪ませ、別の人を映し出していった…
ことり「ところで、私はどう?
さやかちゃんばりに似合ってるかな?」
どうやら映し出された少女は先ほど映し出された少女…さやかの会話相手の様で、
和気藹々とした雰囲気の続きを音夢姫が鏡のこちら側から見ていた。
…が、しかし!
やおら立ち上がると、鏡へと怒張を含んだ声でこう告げていた。
音夢姫?「正しく美しい者を映しているの?
何度も違う人を映し間違えたりして、間違っているのではなくてっ」
慌てた鏡は全体を明滅させて何かを訴えかけていた。
今にも自身を地面へと叩きつけようとする音夢姫を諫める為であろうか…
その姿にみらいが慌てて音夢姫へと代弁していった。
見習い精霊
みらい「結果は、間違い無いそうですぅ~
ただ、途中で別の人が何度も映し出されたのは、その人が近くに居たせいかも?
と、主たる原因は鏡にも判らないそうですぅ…」
みらいが駆け寄ったあまりの剣幕に、怒りを多少収めた音夢姫は、
鏡に三人がどういう経緯で同じ場所にいるかという説明をするように問うた。
鏡は、その問いに答える様に、鏡面を再度歪めつつ光を放ち
音夢姫の意識を真っ白な鏡の世界へと誘っていった…
鏡の世界では、純白の衣を纏った二人の少女が映し出され、
意識だけの音夢姫にまるで字幕を見せるように文字が浮かび上がってきていた。
汝の問うた、美しき者と次に美しき者…とはこの二人。
名をことりとさやかと言う。
幼き身より親御の居ない生活を強いられ、二人で暮らしてきている。
そして、一昔前に森を彷徨っていた一人の少女。
名を桐葉と言い、それ以外の事を何も覚えていないというその娘を
ことりとさやかは快く迎え入れ一緒に暮らし始めたのである。
桐葉は、ことりとさやかが強要した訳ではないのに、
率先して掃除や食事などの家事をするようになっていったのだ。
今回もことりとさやかがお世話になっている城のパーティに呼ばれた事で
桐葉にも声を掛けたのであるが…
桐葉は遠慮したのか、家事が優先される事なのか判らぬが、
二人だけで楽しんできてくれと断っていたのだ。
そんな遠慮深い桐葉を二人は内心で、一緒に連れて行きたがりつつも
外面では、桐葉に心配させまいと、気丈に楽しい素振りを見せている…
こんな二人が美しい者でなくて、誰が美しい者だと言うのか!
そう、鏡の精が最後の字幕を表示し終えた後、
音夢姫の意識は現実へと戻っていった…
音夢姫?「へぇ~、そうなんだ。
…よし、それじゃぁ、こうすれば良いのよね。
ねぇ、みらいに少しお願いがあるの。近づいて少し耳を貸してちょうだい。」
なにやら、音夢姫にお願い事を囁かれた見習い精霊みらいは、
まず鏡の精霊にもして貰う行動事を、所作に乗っ取って組み入れ、
それを終えてから手渡されたかごを手に立ち上がっていた。
見習い精霊
みらい「何だか奇妙なお願い事ですけどぉ、
お願いされたですから、行ってくるですぅ」
みらいは手に持ったかごにいっぱい入ったトマトを持ちながら、
音夢姫の居る部屋から少し離れた階下で開かれているパーティ会場へと向かっていった。
階下のパーティ会場には、すでに大勢の来賓客や
国民を労う為に開催した主である王や大臣等国の重鎮達も参加しており、
その会場の隅に、ことりとさやかの姿を見つけることが出来た。
みらいは二人を見つけ、近づいてから二人に聞こえる程度の大きさで声を掛けた。
みらい「お二人さん、美味しいトマトは如何ですぅ?」
さやか「あら、可愛いお嬢さん。トマトをくれるのですか?」
ことり「熟れて真っ赤なトマト沢山だね…」
ことり「さやかちゃん、美味しそうだし貰おうよ?」
さやか「そうね…、でもことりちゃん。
私のことお姉ちゃんって呼んでっていつも言ってるのに…」
ことり「まぁまぁ、良いじゃない。
さやかちゃんはさやかちゃんなんだし…」
さやか「意味が分かりませんわ…
私は私って、それならお姉ちゃんって呼んでくれていい気がしますわよ?」
ことり「そんなこと寄り、ホントに真っ赤なトマトだよ!」
さやか「ホント、真っ赤なトマトですわね。
ふぅ、仕方ありません。今回はトマトで誤魔化されることにしましょうか…
何だかいつも、誤魔化されているような気がしますけれど、
気のせいにした方が良いのですよね。
だって、お姉さんですし…」
二人はそんな会話をしつつトマトを一口囓り、口の中に広がるちょっとした酸味と甘みを感じつつ、
喉の奥へとその一かけを飲み込んだ…
その直後
二人は苦悶の表情を浮かべることなく、力無くお互いが頽れる様にその場に倒れ込んだのです。
その姿を見て、慌てたのは二人の居た場所が会場の片隅で目立たない場所であった為、
音夢姫にお願いされるままにトマトを二人に食べさせるという
奇妙なお願いを実行した見習い精霊のみらい、ただ一人でありました。
もちろん、トマトに薬物が入っているなんて聞いて居なかったので、驚くのも当たり前です。
さらにことりとさやかが倒れ込んだ事を、彼女らの家に住んでいる桐葉が知るよしもなく…
そして、こんな劇的な状態で、物語はその2へ
続く~なのです。
タイトルから行くとこの展開は読めていたのでは無かろうかと思うわけですよw
でも、ここまででも楽しんで頂けたなら幸いです(>ω<b
とりあえず週末の予定入りますので、その辺りか週明けにでもストーリー編集したいと考えてますが、
その2で、どれだけ捻れるか…気合い入れて頑張ります(>ω<;
2008-04-10 23:01
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